「洗剤の会社」では、
語りきれない。
花王 とは何者か。
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花王は アタック・メリーズ・ビオレなどを擁する日本最大級の日用品メーカー。化粧品・ケミカルも手がけ、最大の顔は 国内最長(36期連続)の増配 です。 - 02
25.12期は売上収益1.69兆円・当期利益 1,201億円 (+11.4%)。 化粧品が黒字転換 し、2023年の利益急減から構造改革で回復してきました。ただし 2019年のピーク(純利益約1,480億円)にはまだ未達 です。26.12期は 中間期(1〜6月)時点で大幅増益 となり、通期の会社予想も上方修正されました。 - 03
は 約2.4% (2026年7月時点の株価で計算)と地味ですが、 毎年増配を続ける安心感 が魅力。 2026年7月1日に1株→2株の株式分割を実施済み で、1株の値段が半分になり買いやすくなりました(100株で 約37万円 ・2026年8月7日の株価3,654円で計算)。中間配当は分割前ベースの78円で確定済み。「高利回り」より「増配の継続」で持つ株と覚えればOKです。
毎日の暮らしを支える、
日本最大級の日用品メーカー。
創業(洋小間物店)
洗剤・日用品の王者へ
カネボウ化粧品を買収
国際会計基準(IFRS)へ
つまずきと構造改革
回復と「K27」
日用品で稼ぎ、化学品で支える。
ハイジーン&リビングケア(最大の柱)
ヘルス&ビューティケア
スキンケアのビオレ
化粧品(回復のカギ)
カネボウ・SOFINA・KATE
ケミカル(企業向け・素材)
ビジネスコネクティッド ほか
主力は日用品。利益のカギは「化粧品の回復」。
売上高の構成
3つの役割で読み解く
安定
ディフェンシブ回復
変動
底は打った。ただし“元の高さ”には未達
中間期(1〜6月)は大幅増益。通期予想も上方修正。
当期利益の推移と来期予想
参考:2025年12月期(通期)の実績
化粧品が黒字転換、稼ぐ力が改善
回復“途上”で、ケミカルは弱含み
会社予想は、上方修正でさらなる増収増益。
予想を読むうえでの3つの注記
③ ただし
2月に高値、5月に底。中間決算後に、年初来高値を更新。
株価の推移(2026年)
この株は割安?割高? — 主要指標をやさしく
なぜPBR2倍超で評価されるのか
市場より「割高」。でも、それだけの理由がある。
指標くらべ(自社/同業/市場)
読み解き① 高PBRには理由がある
読み解き② ただし“元の評価”からは下がった
主要な指標を並べる(概算・市場データ)
| PBR | ||||
|---|---|---|---|---|
| ユニ・チャーム8113 | ||||
| ライオン4912 | ||||
専門家の総意は「買い」。回復に前向き。
投資判断(レーティング)の内訳
目標株価(1年後予想)
指数にも連続増配ファンドにも、定番で入る。
パッシブインデックス投信・
日経平均株価(225) 日経225連動型のETF・投信が保有。日本を代表する大型株の一つ。 TOPIX(東証株価指数) 時価総額が大きいため上位構成。TOPIX連動型の定番。 JPX日経インデックス400 ROE・収益性・ガバナンス等で選ぶ“質”の指数にも採用。
アクティブ増配・クオリティ系ファンド
連続増配・累進配当ファンド 国内最長の連続増配 銘柄として、増配をテーマにしたファンドの組入上位の常連。 クオリティ・生活必需品系ファンド 強いブランドと安定収益で、“質の高い会社”を選ぶファンドに好まれる。 ESG・長期保有系ファンド 環境配慮の取り組みや安定経営が評価され、長期運用のファンドにも入りやすい。
国内では「増配の代表格」。
海外は「ブランドは好き、回復力を見る」。
国内の個人投資家
- +
国内最長の連続増配(36期) 。「毎年増配してくれる安心感」で、長期保有・配当再投資の定番銘柄。 - +
身近な製品の安心感 。アタックやビオレなど“知っている会社”で、はじめての株として選ばれやすい。 - ±
配当利回りは 約2.4% と地味。高利回り狙いには物足りず、「増配の継続」に価値を見いだす人向け。 - -
ここ数年は株価が伸び悩み。「優良株のはずなのに上がらない」という不満の声も一定数ある。
海外の機関投資家
- +
強いブランドと安定したキャッシュ創出 を評価。ディフェンシブな日本株として一定の保有がある。 - +
化粧品の黒字転換とROEの改善 は前向きな材料。回復が本物なら見直し余地と見る向きも。 - -
化粧品・中国市場の構造課題 と、利益が全盛期に戻りきらない点を警戒。「回復を確認してから」という慎重姿勢。 - ±
外国人の保有比率は約4割 と高め。グローバルな評価が株価に影響しやすい構造です。
株主の内訳(概算イメージ)
大株主(筆頭)
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 約19% 以下:日本カストディ銀行・海外機関 等 —
財務と効率の素顔
ROE(自己資本利益率)実績/予想(2026年7月時点) 約11% / 約12% 営業利益率(25.12期) 約9.7% 自己資本比率(2026年6月末) 約59% 当期利益(株主帰属・25.12期) 1,201億円 売上収益(25.12期) 1.69兆円
ROEは
35年以上、増配を止めなかった。
これが日本記録です。
メリット連続増配の強み
国内最長の実績 :30年以上・36期連続の増配は日本記録。長期保有の安心感が圧倒的。 強いブランド :アタック・ビオレなど生活必需品で、不況でも需要が崩れにくい。 健全な財務 :自己資本比率約59%(2026年6月末)。借入に頼らず、安定キャッシュで増配を支える。 買いやすさへ前進 :2026年7月1日に1株→2株の分割を実施済み。1株の値段が半分になり、個人が持ちやすくなりました(100株で 約37万円 ・2026年8月7日の株価3,654円で計算)。
留意点 増配ゆえの宿題
利回りは地味 :株価の評価が高めで、配当利回りは約2.4%。高利回り狙いには物足りない。 利益は回復途上 :全盛期の利益水準に未達。増配の“伸び幅”は小さくなりがち。 化粧品・中国の課題 :稼ぐ力の本格回復はこれから。ここが崩れると増配の余力に影響。 連続記録のプレッシャー :記録を守るために、無理な増配を続けるのではという見方も。
各社には“顔”がある
原材料・中国・為替・人口減。
大きな波は、花王にどう効くか。
原材料・原油高
中国市場・化粧品
為替(円安・円高)
国内人口減・節約志向
だからこそ
「回復」から「再成長」へ戻れるか。
当期利益 1,201億円 へV字回復(25.12期) 化粧品が黒字転換 連続増配36期・財務は健全
化粧品の 収益改善とグローバル展開 高付加価値化と 原価低減(TCR) の継続 ROEの改善 を重要目標に
国内の安定を土台に 海外で成長 全盛期の利益水準 を超えられるかが焦点 サステナビリティ(環境配慮)も競争力に
国内人口減を 海外と高付加価値 で補えるか 化粧品・ヘルスケアで世界に伍せるか リスク:回復しきれず“安定だが伸びない優良株”のまま