資源も、LNGも、食も。
「資源の三井」と呼ばれる商社。
三井物産 とは何者か。
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三井物産は 「資源の三井」 と呼ばれる総合商社。世界でモノを取引し、有望な事業に投資して育てる 「巨大な事業投資会社」 。利益は資源(鉄鉱石・LNG)と非資源(機械・生活など)が ほぼ半々 です。 - 02
26.3期は当期利益 8,340億円で3期連続減益 (主因は鉄鉱石など資源価格の調整)。それでも会社予想は上回り、27.3期は 9,200億円へ4期ぶり増益 を計画。 - 03バフェットの
バークシャーが10.83%を保有する筆頭株主 (2026年7月1日提出の変更報告書。直前の報告の9.82%から上昇)。配当は (年140円を下限) +で手厚い。利回り約3.1%。株価は4月の高値から一度大きく調整したのち、8月上旬は4,933円まで戻しています。
「何でも売る」会社から、
「事業を持って育てる」会社へ。
旧・三井物産の創業
財閥解体で一度解散
「大合同」で現在の三井物産が発足
「投資して育てる」モデルへ
バフェットが商社株を取得
純利益、過去最高の1兆円超
バークシャーが筆頭株主に
7つの事業セグメント。資源から生活まで。
金属資源|最大の柱
エネルギー(LNG・原油)
機械・インフラ
化学品
生活産業(食・ヘルスケア)
鉄鋼製品
次世代・機能推進
利益の約半分は「資源」。
だから、市況で大きく揺れる。
セグメント別の当期利益(26.3期 実績)
3つの軸で読み解く ―「資源・非資源・投資」
資源
非資源
事業投資
最高益も減益も、主因は資源価格
資源高で過去最高益
資源調整で3期連続減益
再び増益の見通し
資源の谷を抜け、再び増益へ
2026年3月期は3期連続の減益。
でも、上方修正した予想を上回って着地。
当期利益の推移と来期予想
減益の主因は「資源価格」
潤沢な現金と着実な還元
会社予想は、9,200億円への4期ぶり増益。
予想を読むうえでの3つの注記
1年で急騰、そして急落。8月に入り戻り基調。
株価の推移(過去1年)
この株は割安?割高? — 主要指標をやさしく
「PBR1倍割れの商社」からの再評価
5大商社の一角。
性格は「資源寄り」。
読み解き① 規模は2番手、性格は「資源寄り」
読み解き② 高くなった評価をどう見るか
専門家は「買い」優勢。下落で割安感も。
投資判断(レーティング)の傾向
目標株価(1年後予想)
日本株ファンドの「ど真ん中」。
パッシブインデックス投信・
日経平均株価(225) 日経225連動型のETF・投信が保有。日本を代表する大型株として組み入れられる。 TOPIX(東証株価指数) TOPIX連動型(各社のTOPIX ETF・投信)。日本株インデックスの王道。 JPX日経インデックス400 ROE・・ガバナンス等で選ぶ“質”の指数。連動型が保有。
アクティブ運用者が選ぶファンド
高配当株ファンド 利回り約3.1%・累進配当(減配しない方針)・大型で、各種「高配当株」ファンドの 組入上位の常連 。インカム狙いの中核銘柄。 バリュー(割安)株ファンド 長年PBR1倍割れだった商社株は「割安の見直し」テーマの代表格。東証の資本効率改革の追い風に乗る銘柄として組み入れられる。 株主還元・自社株買い系ファンド 累進配当と機動的な自社株買いを評価。「株主に手厚い会社」を選ぶファンドの定番候補。
なぜ、これだけ多くのファンドに選ばれるのか
個人には「バフェット銘柄」。
海外には「株主還元を評価」。
国内の個人投資家
- +
バフェットが買った銘柄 として絶大な人気。「世界一の投資家と同じ株を持てる」という安心感が個人を惹きつける。 - +
累進配当(年140円が下限)+自社株買い で、株主還元への期待が高い。利回り約3.1%も魅力。 - ±
株価が4月の高値から大きく下落したため、 「押し目買いか、まだ落ちるか」 で見方が割れる。掲示板では強気と慎重が交錯。 - -
事業が幅広く 中身を理解しにくい 。「バフェットが買ったから」という理由だけで保有される面も。
海外の機関投資家
- +
バークシャー・ハサウェイが議決権ベースで10.83%を保有する筆頭株主 (2026年7月1日提出の変更報告書、2026年6月24日時点。従来の9.82%から上昇)。長期資金の象徴に。 - +
ROE目標・累進配当・自社株買い といった資本効率・株主還元の改善を評価。東証の改革とも方向が一致。 - -
一方で 資源価格への依存 を警戒。鉄鉱石・LNG市況がピークアウトすれば売り材料になりやすい。 - ±
2025年末にバフェットがバークシャーのを退任。 後継体制での商社保有方針の継続 について、会社側の公式な発表はまだなく、当ページ時点(2026年8月)でも未確認です(次セクション)。
株主の内訳(概算)
大株主(上位)
- バークシャー・ハサウェイ(NIC)
10.83% 日本マスタートラスト信託口 上位 日本カストディ銀行信託口 上位
財務と還元の素顔
ROE(実績 / 中期目標) 約9.5% / 12% 親会社所有者帰属持分比率 約42% (当期) 約39.5% 年間配当 115円 → 140円 自社株買い(26.3期) 2,000億円(消却済)
世界一の投資家が、
「資源の三井」の筆頭株主に。
バークシャーは
なぜ買った? 商社の魅力
割安だった :当時の商社はPBR1倍割れ・低PERの“万年割安株”。バフェット好みのバリュー投資の対象だった。 高い配当 :安定した高配当で、保有しているだけで現金収入(インカム)が得られる。三井物産は累進配当でさらに安心感がある。 究極の分散 :1社で鉄鉱石・LNG・機械・食・ヘルスケアまで世界中に分散。実体経済そのものに投資できる。 低コストの資金 :低金利の円建て社債で資金を調達し、より利回りの高い商社株を買う。資金調達の妙も働いた。
過信は禁物 注意すべき点
「バフェット頼み」の需給 :買い増し報道で株価が動く一方、保有姿勢が変われば逆回転する需給リスクがある。 もう割安一辺倒ではない :株価上昇でPBRは1倍割れから1.5倍前後へ。バフェットが買った頃の“割安”は薄れている。 資源依存は変わらない :株主が誰であれ、鉄鉱石やLNGの価格が下がれば利益は減る。事業の本質は変わらない。 真似の難しさ :バフェットは超低コストで長期保有できる立場。個人が同じ条件で持てるわけではない。
三井物産の顔は「資源・LNG × 累進配当 × バフェット」
資源価格・為替・中国・地政学。
世界の動きが、利益に直結する。
資源価格(鉄鉱石・原油)
為替・円安
中国・新興国の需要
地政学・通商
「資源で稼ぐ会社」から「投資で稼ぐ会社」へ。
当期利益 8,340億円 (3期連続減益から) - PBR
約1.5倍 へ再評価、バークシャー10.83%で筆頭株主 来期は9,200億円へ4期ぶり増益見通し
ROE 12% を目標 当期利益1.1兆円・基礎営業CF 1.2兆円 累進配当(年140円下限)+機動的な自社株買い 米国ガス・資源リサイクルなど成長投資を収益化
当期利益1.4兆円超・ROE13%超 を目指す 資源頼みから 非資源・新エネルギーの比率上昇 カギは「どの事業に投資し、いかに育てるか」の目利き
資源市況への依存をどこまで減らせるかが課題 世界の 事業投資プラットフォーム として進化できるか 脱炭素で化石燃料の比重が下がる長期トレンドへの対応 リスク:資源安・世界経済の後退で投資事業が痛む
減らさない「累進配当」+機動的な自社株買い。
再増益シナリオの裏で、見ておくべき4つの論点。
資源価格の急落
為替(円高)
地政学・中国減速
ロシアのサハリン2(LNG)など