「損害保険」だけの
会社ではない。
東京海上 とは何者か。
- 01
東京海上は 日本最大の保険グループ 。国内損保(東京海上日動)を軸に、 北米中心の海外保険 と国内生保を束ねます。利益の約4割を海外が稼ぐグローバル企業です。 - 02
26.3期の純利益は 日本基準で9,804億円 。ただし27.3期からIFRSへ移行 し、政策保有株の売却益が純利益に乗らなくなるため、見かけの数字が大きく変わる点に注意。 - 03それでも
7期連続増配(27.3期予 245円)+4,000億円規模の で還元は厚い。利回り約3.5%。「累進配当の優等生」と覚えればOK。
日本で最初の保険会社が、
世界で稼ぐグループになった。
日本初の保険会社として創業
損害保険の総合会社へ
持株会社体制へ
海外M&Aを本格化
米国で大型買収を連発
政策株ゼロ+IFRSへ
保険料で稼ぎ、預かったお金を運用する。
国内損害保険(東京海上日動)|中核
海外保険(北米中心)|成長エンジン
国内生命保険(あんしん生命)
金融・資産運用・その他
どこで稼ぎ、どこが伸びているか。
事業別の利益構成(概算)
3つの役割で読み解く
国内損保
ディフェンシブ海外保険
生保・運用
国内で守り、海外で攻める
増収。利益は“会計基準”で見え方が割れる。
純利益の推移と来期予想
海外保険と運用が伸びた
自然災害と、基準変更の分かりにくさ
会社予想は、IFRSで純利益8,300億円。
予想を読むうえでの3つの注記
④
Q1(4〜6月)は保険収益+12.3%・四半期利益+3.3%——通期予想に対し順調な滑り出し
1月に急落、5月に最高値、その後反落。8月は7,957円。
株価の推移(2026年)
この株は割安?割高? — 主要指標をやさしく
PBRは一貫して1倍超。再評価の優等生
3メガ損保の最大手。
規模と海外で一歩リード。
指標くらべ(自社/同業/市場)
3メガ損保を並べる(概算・市場データ)
| PBR | ||||
|---|---|---|---|---|
| MS&AD8725 | ||||
| SOMPO8630 |
評価は「買い」が優勢。
投資判断(レーティング)の内訳
目標株価(1年後予想)
指数にも高配当投信にも、ほぼ必ず入る。
パッシブインデックス投信・
日経平均株価(225) 主要構成銘柄。日経225連動のETF・投信が保有。 TOPIX(東証株価指数) 時価総額が大きいため上位構成。TOPIX連動型の定番。 JPX日経インデックス400 ROE・ガバナンス等で選ぶ“質”の指数にも採用。
アクティブ高配当・累進配当系ファンド
高配当株ファンド 利回り約3.5%・大型で安定。日本の高配当株ファンドの王道的な組入候補。 連続増配・累進配当系 7期連続増配・累進配当方針で、増配銘柄を集める投信に好まれる。 バリュー・金融セクター系 金利上昇の恩恵を受ける金融株として、関連テーマのファンドが選好。
国内では「安定の高配当株」。
海外では「還元と資本効率」を評価。
国内の個人投資家
- +
日本最大の保険グループ という安心感と知名度。「簡単には潰れない」という信頼から長期保有されやすい。 - +
7期連続増配・累進配当 。利回り約3.5%で、新の高配当株として人気が高い。 - ±
値動きは保険株のわりに大きめ。 大災害や下方修正で急落する ことがあり、2026年1月も大きく下げた。 - -
保険の中身(引受・再保険・IFRS)は分かりにくく、「大きくて配当が高い」という理由で持たれがちな面も。
海外の機関投資家
- +
累進配当・自社株買い・政策株ゼロ方針 といった株主還元・資本効率の改善を高く評価。東証の改革とも方向が一致。 - +
北米中心の海外保険の成長 と、買収で広げたグローバルな事業基盤を成長材料と見る。 - -
自然災害・気候変動リスク と、海外保険の利益の振れ・買収を警戒。大災害の年は真っ先に売られやすい。 - ±
外国人比率が高く、 世界的なリスクオフでは需給で大きく振れやすい のも大型金融株の特徴。
株主の内訳(概算イメージ)
財務と還元の素顔
経常収益 約8.87兆円 正味収入保険料 約5.57兆円 純利益(日本基準 / IFRS) 9,804億円 / 5,312億円 1株配当(前期 → 今期予) 218円 → 245円 還元方針 累進配当+自社株買い
利益が振れても、配当は減らさない。
メリット累進配当の強み
配当の安心感 :原則減配しない方針で、災害の年でも配当が守られやすい。長期保有に向く。 連続増配の実績 :7期連続増配(27.3期予245円)。利益成長に合わせて着実に増やす。 厚い総還元 :累進配当に加え、4,000億円規模の自社株買いでEPSも底上げ。 資本効率の改善 :政策株売却で生まれた資金を、還元と成長投資に回す好循環。
留意点 “優等生”ゆえの宿題
利益は災害で振れる :累進配当でも、巨大災害が続けば配当原資の余裕は細る。 会計の分かりにくさ :IFRS移行で利益の見え方が変わり、の解釈も難しくなる。 株価の割安感は薄い :すでにPBR1倍超で評価され、再評価の“伸びしろ”は限定的。 海外・市場リスク :北米事業や運用が崩れれば、増配ペースの鈍化もあり得る。
金利・災害・為替・株式。
大きな波は、東京海上にどう効くか。
金利
自然災害・気候変動
為替・海外経済
株式相場・政策保有株
「国内の損保」から「世界の保険グループ」へ。
純利益 9,804億円 (日本基準) 海外保険が 利益の約4割 7期連続増配・累進配当
IFRSへ移行 し、地力の利益成長を明確化 海外保険(北米) をさらに拡大 政策株ゼロ へ売却を加速し資本効率改善
海外の比率をさらに高める と再保険で 災害への耐久力 を強化 累進配当を続けつつ成長投資を回収
気候変動で 災害リスクと保険の役割 が増大 - サイバーなど
新しいリスク の引受が成長機会に リスク:巨大災害の頻発で“振れの大きい巨人”のままも
累進配当+自社株買い。還元は“軸”。
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