配当では選ばれない。
でも、Anthropicと組んだ。
日立製作所 という会社。
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日立製作所は本編20社の選定基準(配当利回り3%前後〜、または連続増配・累進配当)に、いまの配当利回り(約0.9%)では合いません。番外編は別のものさし=AI実装力で読みます。 - 02
2026年5月19日、AI開発大手Anthropicと戦略的パートナーシップを締結。日立グループ約29万人の全ビジネスプロセスでClaudeを活用し、10万人規模のAIプロフェッショナル人材を育成する計画です(2025年度時点の実績は累計39,000人)。 - 03
26.3期の親会社株主に帰属する当期利益は前期比+30.3%の8,023億円と過去最高を更新。27.3期の会社予想は2026年7月29日の第1四半期決算にあわせ8,500億円→9,000億円へ上方修正されました。
日立製作所とはどんな会社か
Anthropicとの戦略的パートナーシップ(2026年5月)
Claudeとのケイパビリティ融合による加速 :Anthropicの高度なコード生成・解析能力と、日立のミッションクリティカルな領域でのシステムエンジニアリング力を融合。金融・交通・電力といった重要インフラを対象に、セキュリティ専門組織「Cyber CoE」とAnthropicが連携する。 日立グループ全社の業務改革 :「日立グループ約29万人を対象に、全ビジネスプロセスでの先端AI活用を推進」(原文)。ソフトウェア開発の工数削減・コーポレート業務の効率化・ハードウェアの保守運用業務の自動化に取り組み、 10万人規模の従業員がAIを日常業務で高度に活用するAIプロフェッショナル人財となるための育成・実践プログラム を開始する。 HMAXの高度化 :AIで社会インフラの革新を実現する次世代ソリューション群「HMAX by Hitachi」に、Claudeの高い推論能力を取り入れる。 「Frontier AI Deployment Center」の設立 :北米・欧州・アジアを横断するグローバル組織。最初の取り組みとして、Anthropicと日立のIT・OT・プロダクト・セキュリティの専門家からなる共同チーム( 約100名から300名規模を目標に順次拡大 )を始動させる。
6指標の判定(◎○なしの3段階・点数化しない)
| ○ | ||
| ◎ | ||
| ○ | ||
| なし | ||
| ◎ | ||
| ◎ |
4セクターで社会インフラを支える会社
デジタルシステム&サービス
システムインテグレーション・クラウドサービス・コンサルティング・ITプロダクト(ストレージ・サーバ)・ATMなど。
エナジー
モビリティ
コネクティブインダストリーズ
その他
事業セグメント別のAdjusted EBITA
26.3期は増収増益で過去最高。27.3期はさらに上方修正。
親会社株主に帰属する当期利益の推移と来期予想
Lumada拡大・AI市場の追い風で増収増益
親会社株主帰属の四半期利益はほぼ横ばい
売上収益+20.0%・調整後営業利益+39.5%。通期予想を親会社株主帰属当期利益8,500億円→9,000億円へ引き上げ
株価は年初来で乱高下。それでも9月は5,500円台。
株価の推移(2026年)
配当利回りでは本編に届かない——主要指標をやさしく
利回り約0.9%だが、配当自体は10年連続で増えている
日立は「半導体をつくる会社」ではない。
塗りつぶした区間=公表資料でその工程を担うと確認できた会社 破線の枠=その工程の候補企業が今回は見つかっていない(空欄を隠さず示す) 日立・パナソニック・トヨタ・楽天・ソフトバンクはAI活用側の会社であり、半導体の製造工程は担わないためこの図には含めていません
デジタル事業とAI人財育成の歩み
創業・設立
Lumada事業を立ち上げ
デジタル領域をM&Aで強化
AIプロフェッショナル人財 累計22,000人
AIプロフェッショナル人財 累計39,000人へ
家電事業をノジマ系会社へ譲渡決定
Anthropicと戦略的パートナーシップを締結
第1四半期決算・通期予想を上方修正
提携の実行から為替まで、4つの論点。
提携の実行リスク
投資規模と株主還元の両立
規制・地政学リスク
為替の影響
なぜ本編(日本株シリーズ20社)には無いのか
このページに出てくる言葉
用語① AIと組織の言葉
- AX(AIトランスフォーメーション)
:AIを使って仕事のやり方や事業そのものを作り替えること。「DX(デジタルトランスフォーメーション)」のAI版にあたる、日立とAnthropicの提携発表で使われた言葉。 - Frontier AI Deployment Center
:日立とAnthropicが共同で設立する、北米・欧州・アジアを横断する組織。IT・OT・プロダクト・セキュリティの専門家からなるチーム(約100名から300名規模を目標に順次拡大)がAIの現場導入を進めます。 - HMAX
:AIで社会インフラの革新を実現する、日立の次世代ソリューション群。Claudeの推論能力を取り入れて高度化する計画です。
用語② 決算・財務の言葉
- Adjusted EBITA
:日立が「営業利益」の代わりに使う独自の利益指標。調整後営業利益に、企業買収で生じた無形資産の償却費を足し戻して計算します。 (投下資本利益率) :借入金と株主資本を合わせた「投じたお金」に対して、どれだけ利益を生んだかを示す指標。日立は2024年度の10.9%から2025年度は12.4%へ改善させています。 (運転資金手持ち日数) :仕入れてから販売代金を回収するまでの日数の目安。日立は2026年3月期に36.6日で、前期より11.7日短縮しました。
このページの要点。
出典資料
日立製作所プレスリリース「日立、Anthropicと戦略的パートナーシップを締結し、先進的なAIの活用によりLumada 3.0を強化」 (2026年5月19日発表・2026年9月26日確認) 日立製作所 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結) (2026年4月27日発表・2026年9月26日確認) 日立製作所 2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) (2026年7月29日発表・2026年9月26日確認) 日立統合報告書2026 (対象期間2025年度=2026年3月期・一部2026年8月末時点データを含む・2026年9月26日確認) Yahoo!ファイナンス 日立製作所(6501) (株価・時価総額・2026年9月25日終値等・2026年9月26日確認)