本編とは別の
ものさしで、
トヨタ自動車 を
もう一度読む。
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本編(日本株シリーズ)ではバリュー・レンズ(配当・財務)で選ばれているトヨタ自動車を、番外編ではAI実装力という別のものさしで再訪します。 - 02
実証実験都市Woven Cityで、視覚言語モデル「Woven City AI Vision Engine」がMVBench Leaderboard調べで世界トップレベルの性能を発揮し、街の安全を支えるIntegrated ANZEN Systemに活用されています。 - 03
2027年3月期は米国の関税政策で1兆3,800億円の減益影響を受けましたが、2026年8月4日発表の第1四半期決算で通期の会社予想を上方修正しました。
トヨタ自動車とはどんな会社か
Woven Cityという、実証実験の街
- Woven City AI Vision Engine
:カメラ映像などの視覚情報を起点に、人・モビリティの挙動、街や空間の状態を組み合わせ、実世界の事象を言語化して理解・判断・行動へつなげる大規模基盤AIモデル。視覚と言語を統合的に扱う視覚言語モデル(VLM)として、動画理解AIの性能評価ランキング「MVBench Leaderboard」調べで世界トップレベルの性能を持つ。 - Woven City Integrated ANZEN System
:AI Vision Engineが、個人の行動特性分析に強みを持つWoven City Behavior AI、ドライバーの状態に応じた運転行動を導くWoven City Drive Sync Assistと連携し、人・モビリティ・インフラが一体となって安全を支える仕組み。クルマや信号機のカメラ映像を分析し、人やモビリティの動きを予測して歩行者・ドライバーに知らせる。 - Woven City Inventor Garage
:2026年4月稼働開始。東富士工場(トヨタ自動車東日本)のプレス建屋をリノベーションした、Inventorsのモノづくり・実証拠点。 Woven City Inventors、新たに4社参画し計24社に :一般社団法人AIロボット協会・株式会社第一興商・Joby Aviation, Inc.・トヨタファイナンシャルサービス株式会社が新規参画。 豊田章男AI :トヨタ自動車の豊田章男会長自身がInventorとして、自身のAI技術「豊田章男AI」の開発に参画している。
6指標の判定(◎○なしの3段階・点数化しない)
| なし | ||
| なし | ||
| ○ | ||
| ◎ | ||
| ◎ | ||
| なし |
本業(自動車)が9割を占める中、金融が安定した利益を稼ぐ
自動車
金融
その他
事業別セグメントの営業利益
米国関税で2期連続減益。ただし第1四半期決算で通期予想を上方修正。
親会社の所有者に帰属する当期利益の推移と来期予想
米国の関税政策で1兆3,800億円の減益影響
第1四半期は増収増益。通期予想を上方修正
日本は増収減益、北米は増収でも損失に転落
株価は年初来で乱高下。は本編の目安を満たす。
株価の推移(2026年)
配当利回りは本編の目安を満たす——主要指標をやさしく
トヨタは「半導体をつくる会社」ではない。
塗りつぶした区間=公表資料でその工程を担うと確認できた会社 破線の枠=その工程の候補企業が今回は見つかっていない(空欄を隠さず示す) トヨタ・日立・パナソニック・楽天・ソフトバンクはAI活用側の会社であり、半導体の製造工程は担わないためこの図には含めていません
Woven Cityの立ち上げと、直近の事業再編
会社創立
Woven Cityがローンチ
Woven City Inventor Garageが稼働開始
Woven City AI Vision Engine等を公開
2026年3月期決算を発表
日野自動車を連結除外・通期予想を上方修正
関税から実証実験の採算まで、4つの論点。
米国の関税政策による減益影響
日野自動車の連結除外
Woven Cityの実証段階
為替の影響
トヨタは
同じ会社を、違う切り口で
このページに出てくる言葉
用語① Woven Cityの言葉
視覚言語モデル(VLM) :画像・映像(視覚情報)とテキスト(言語)の両方を理解し、関連づけて処理できるAIモデル。Woven City AI Vision Engineがこの型に当たる。 - MVBench Leaderboard
:動画理解AIの性能を比較する、外部の性能評価ランキング。 - Inventors
:Woven Cityで実証実験を行う参画企業・団体の呼び名。2026年4月時点で24社。 - カケザン
:トヨタが用いる、産業を超えた連携によって単独では生まれない価値を創出するという考え方。Woven Cityの取り組みを表す言葉として使われている。
用語② 決算・財務の言葉
金利スワップ取引 :異なる種類の金利(固定金利と変動金利など)を交換する金融取引。金融事業の評価損益に影響する。 連結範囲の除外 :親会社が子会社の株式を手放す等して、決算に子会社の業績を合算しなくなること。日野自動車70社が2026年4〜6月期に除外された。 販売金融 :自動車メーカーの関係会社が、自社製品の購入者向けにローンやリースを提供する金融事業。トヨタの「金融」セグメントの中心。 所在地別セグメント :会社の業績を、事業の種類ではなく、日本・北米・欧州・アジア等の地域単位で区分した開示。同じ「自動車」でも地域ごとに為替や関税の影響度が異なるため、事業別セグメントとあわせて見ると理解が深まる。
このページの要点。
出典資料
トヨタ自動車・ウーブン・バイ・トヨタ公式ニュースリリース「トヨタおよびウーブン・バイ・トヨタ、カケザンを加速するAI技術やしくみを公開」 (2026年4月22日発表・2026年9月26日確認) トヨタ自動車 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結) (2026年5月8日発表・2026年9月26日確認) トヨタ自動車 2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) (2026年8月4日発表・2026年9月26日確認) トヨタ自動車 有価証券報告書(2026年3月期・第122期) (2026年9月26日確認) Yahoo!ファイナンス トヨタ自動車(7203) (株価・時価総額・2026年9月25日終値等・2026年9月26日確認)